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鍼灸は首こり・肩こりに効く?施術を受ける際の注意点と通院の目安

鍼灸は首こりや肩こりに対して選ばれることの多い施術です。首の重だるさや肩の張りが続き、湿布やマッサージをしても「また戻ってきてしまった」という経験をした方も少なくありません。そうした慢性的な不調に対して、鍼灸は一つの手段として取り入れられています。鍼の施術で期待できることや通院の目安、自宅でできるケアについて整理しました。

目次

首に鍼を打つとどんな効果がある?

鍼は髪の毛ほどの細い針を皮膚や筋肉に軽く刺入し、体に刺激を与えることで血流を促し、こり固まった筋肉をゆるめると考えられています。単に痛みを和らげるだけでなく、全身のバランスを整える一助になるのが特徴です。ここでは代表的な効果を3つ紹介します。

血流を促して首こり・肩こりを和らげる

首こりや肩こりの主な原因は、筋肉の持続的な緊張による血行不良です。鍼の施術では、こりの中心となっている深部の筋肉に直接アプローチします。

鍼が刺激を与えることで血管が拡張し、滞っていた酸素や栄養素が運ばれ、同時に老廃物や発痛物質が排出されやすくなります。

特にマッサージでは届きにくい深層部の筋肉の血行改善に優れており、頑固な首こりや肩こりの緩和に効果的です。血流がスムーズになることで首の重だるさや張りが軽減し、動きも軽やかになります。

筋肉の緊張をほぐして動きをスムーズにする

首の痛みや可動域の制限は、筋肉の過度な緊張が主な原因です。特に「僧帽筋」や「肩甲挙筋」など、首を支える重要な筋肉が硬くなると、首を回したり傾けたりする動作が制限され、痛みを感じやすくなります。

鍼の施術の大きな特徴は、硬くなった筋肉の「トリガーポイント」と呼ばれる、痛みの引き金となっている部分を正確に捉えて刺激できる点です。鍼で筋肉内の硬結部位に微細な刺激を与えると緊張状態にある筋線維が緩み、筋肉本来の柔軟性を取り戻す効果を期待できます。

自律神経を整えて頭痛や不眠にもアプローチ

首への鍼の施術で、自律神経のバランスを整える作用が期待できます。首まわりには、脳へ情報を伝える神経や主要な血管が密集しており、自律神経系と深い関わりを持つ部位です。

鍼の刺激が脳に伝わることでリラックス反応が起こり、血圧や心拍数の安定、全身の緊張緩和につながります。特に筋肉の緊張が原因で起こる「緊張型頭痛」の改善に有効です。

さらに、自律神経が整うことで睡眠リズムも安定しやすくなります。寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまうといった不眠の悩みに対しても、質の高い睡眠をサポートする効果が期待できます。首の鍼は体の不調だけでなく、心の安定にも寄与するアプローチといえるでしょう。

首のどこに鍼を打つの?痛みはあるの?

首の鍼は、主に首の後ろから肩にかけての筋肉や症状に応じたツボに打たれます。

鍼の施術に使われる鍼は、髪の毛ほどの細さで注射のような強い痛みはほとんどありません。皮膚に「チクッ」と感じる程度。

人によっては、鍼がトリガーポイントや硬結部位に到達した際に「ズーン」とした響きや重だるいような感覚を覚えることがあります。

首に鍼を打つのは危険?施術を受ける際の注意点

首への鍼施術に対して、不安や危険性を感じる人も少なくないでしょう。確かに首は神経や重要な血管が通るデリケートな部位ですが、国家資格を持つ鍼灸師が施術を行う限り、安全性は非常に高いと言えます。しかし、施術を受けるにあたって事前に知っておくべき注意点や施術後に起こり得る体の変化もあるため事前に確認しておくと安心です。

一時的に体がだるくなることがある

鍼の施術を終えたあと、人によっては一時的に体がだるくなったり、眠気を感じたりすることがあります。こうした体の変化は東洋医学だと「瞑眩(めんげん)」、一般には「好転反応」と呼ばれています。

これらの症状は体が良い方向へ向かっているサインと捉えられますが、初めての人は驚くかもしれません。通常であれば数時間から翌日にはおさまり、症状の軽減や体調の改善を感じるケースがほとんどです。

施術を受けた日は激しい運動は避け、ゆっくりと過ごしましょう。水分をしっかりと補給し、体を休めることが鍼の効果を定着させる上で大切なポイントです。

出血や内出血が起こる場合もある

鍼を打つときには、まれに血がにじんだり青あざができたりする場合があります。初めての方は不安に感じるかもしれませんが、健康上の大きな問題につながることはほとんどありません。もし青あざができても、多くの場合は数日から1〜2週間ほどで自然に薄れていきます。

ただし、抗凝固剤を服用している方や出血傾向のある病気をお持ちの方は、必ず施術前に鍼灸師へ伝えましょう。鍼を刺したときに出血が止まりにくい、青あざが大きく残りやすいといったリスクが高まるためです。施術者が事前に把握していれば、鍼の本数や深さを調整し、安全に配慮した施術が可能になります。

鍼の効果は個人差がある

鍼の施術による効果の現れ方や持続期間には個人差があります。これは症状の重さ、原因、体質、生活習慣など、さまざまな要因によって影響を受けるためです。

また効果を実感するまでの期間も、すぐに効果を感じる人もいれば、数回通ってから徐々に改善していく人もいます。「すぐに改善する」という過度な期待をせず、体の変化を観察しながら鍼灸師と相談して計画を立てることが大切です。

鍼灸で首の痛みを改善するにはどのくらい通えばいい?

首の痛みを鍼灸で改善する際に必要な通院回数や期間は、一人ひとりの症状の強さや原因によって変わります。一概に「週に〇回」と言い切ることはできません。

たとえば、寝違えなどの急性の痛みであれば週1〜2回の施術を2〜3週間続けることで改善が見られるケースが多くあります。一方、慢性的な首こりや姿勢由来の痛みの場合は、初期の1〜2か月は週1回程度を目安とし、その後は症状の安定に応じて隔週〜月1回の「メンテナンス通院」へ移行するのが標準的な流れです。

鍼の効果を長持ちさせるために!自宅でできる首こりケア

効果を最大限に引き出し、良い状態を長く維持するためには、自宅でのセルフケアが非常に重要です。ここでは自宅でできる首こりケアを3つ紹介します。

首を温めて血流を促す

首こりの主な原因である血行不良を改善するためには、首の周囲を温めるのがおすすめ。温めることで血流がスムーズになり、筋肉に溜まった老廃物の排出が促されます。

水に濡らして軽く絞ったタオルを電子レンジで数十秒温め、火傷しない程度の温度にしてから首の後ろや肩に乗せて数分間温めてみましょう。

入浴時にシャワーで首元に温かいお湯を当てるのも効果的。また、就寝時にネックウォーマーや薄手のマフラーを使用し、首の冷えを防ぐことも筋肉の緊張を防ぐ上で役立ちます。

ストレッチを行う

デスクワークが多い方は、週に数回のストレッチを取り入れると首や肩が軽くなりやすいです。姿勢を正したあとゆっくりと頭を前に倒し、首の後ろ側の筋肉を伸ばしましょう。次に、頭を左右にゆっくりと傾け、首の横側の筋肉を伸ばします。

ゆっくりと頭を左右に回す動作も効果的です。痛みを感じるほど無理に伸ばさず、「気持ちいい」と感じる程度の力で各動作を10秒から20秒間キープ。デスクワークの合間やお風呂上がりなど、体が温まっているときに行うのがおすすめです。

ただし、急な動きは首を痛める原因になるため必ずゆっくりと行ってください。

ツボ押しをする

「普段のセルフケアにツボ押しを加えると、首まわりのこりが和らぐことがあります。首こりや頭痛に効く代表的なツボは「風池」「天柱」の2つ。

「風池」は、首の後ろの髪の生え際あたり、肩に伸びる太い筋肉の外側にあるくぼみの部分にあります。天柱は風池のやや内側、太い筋肉のヘリに位置します。

ツボを押すときは、親指や人さし指・中指を使い、少し心地よい刺激を感じるくらいの強さで5秒ほどじんわり押してみてください。力を入れすぎるとかえって筋肉を痛める可能性があるため、優しく継続的に刺激するのがコツです。

広島周辺で首のこり・痛みにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

広島周辺にお住まいの方で、首のこり・痛みにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。

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サイト監修者

東京大学 医学部 卒業
美容内科医/美容皮膚科医/AGA外来医/整形外科医

お一人でも多くの方が実績になるよう、真心を込めた対応を心がけております。また、処方後のアフターケアにも細やかに対応いたします。是非お気軽にご相談ください。

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