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仙骨神経痛の原因と症状まとめ|放置するとどうなる?改善のためのセルフケア法

腰から臀部、脚にかけて走るような痛みやしびれに悩まされていませんか。その症状は仙骨周辺の神経の問題かもしれません。本記事では、仙骨周辺に起こる痛みの基本的な知識から、混同されやすい坐骨神経痛との違い、6つの主な原因について詳しく解説。さらに、症状を放置した場合のリスクや、自宅で実践できるストレッチ・生活習慣の改善方法まで紹介します。

目次

仙骨神経痛とは

仙骨神経痛は、骨盤の中央に位置する仙骨周辺の神経が刺激されたり圧迫されたりすることで生じる痛みの総称です。仙骨神経痛は医学的な正式名称ではなく、医療現場では痛みの原因に応じて「坐骨神経痛」「仙腸関節痛」「腰仙部痛」など、より具体的な病名が用いられます。

仙骨とは背骨の下に位置する大きな骨で、骨盤の中心にあり、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っています。仙骨からはお尻や脚へとつながる神経が分布しており、仙骨周辺の神経に障害が起こると、腰・お尻・太ももの裏側などに痛みやしびれが広がるのが特徴です。

どんな人に多い?仙骨神経痛の主な症状

仙骨神経痛は、長時間のデスクワークや立ち仕事をする人、妊娠・出産経験のある女性、スポーツをする人など、幅広い層に見られます。特に30代から50代の働き盛りの年代で訴える人が多い傾向にあります。代表的な症状は次のとおりです。

  • 腰の下部から臀部にかけての鈍い痛みや鋭い痛み
  • 臀部から太ももの裏、時には足先まで広がる痛みやしびれ
  • 症状が片側に出る場合もあれば、両側に出ることもある
  • 長時間座った後や、立ち上がる動作で痛みが強まることが多い

進行すると脚の筋力低下や感覚の鈍さが加わり、歩行に影響が出るケースも。また、朝起きたときに痛みが強く、動くうちに徐々に和らぐといったパターンもよく見られます。

混同されやすい?坐骨神経痛との違い

仙骨神経痛は医学的な正式名称ではなく、仙骨周辺に起こる痛みをまとめて呼んでいる通称です。一方で坐骨神経痛は、腰椎や仙骨から出る坐骨神経が圧迫されて生じる症状を指す正式な医学用語で、臀部から太もも、ふくらはぎ、足裏まで広範囲に痛みやしびれが現れます。原因としては腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが代表的です。

実際には仙骨周囲の痛みと坐骨神経痛が同時に起こることもあるため、症状の範囲や動作による変化を観察することが大切です。

仙骨神経痛の原因は?

仙骨神経痛にはさまざまな原因があり、一つの要因だけでなく複数の要因が重なって発症することも少なくありません。ここでは、主な6つの原因について詳しく解説します。

腰椎や椎間板のトラブル

代表的なものが腰椎椎間板ヘルニア。背骨のクッション役を果たす椎間板が飛び出して神経を圧迫してしまう状態で、これが仙骨神経に影響すると、強い痛みやしびれが起こります。年齢を重ねると起こりやすいのが腰部脊柱管狭窄症です。背骨の中の神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されて症状が出てきます。長時間歩くとつらくなり、休むと楽になるのが特徴です。ほかにも椎間板の変性や腰椎のずれ(腰椎すべり症)なども、仙骨神経を刺激する原因になります。こうした構造的な問題は画像検査で確認でき、症状に合わせたアプローチを選ぶことが大切です。

骨盤のゆがみや猫背などの姿勢不良

デスクワークやスマートフォンを長時間使っていると、気づかないうちに猫背になりがち。この状態が続くと背骨や骨盤のバランスが崩れ、神経への負担が増えてしまいます。中でも注意が必要なのが骨盤のゆがみです。左右のバランスが崩れると片側の仙骨神経に負担がかかりやすくなります。特に足を組む癖や片足に体重をかけて立つ習慣がある人は注意が必要です。姿勢が悪い状態が続くと筋肉のバランスも崩れ、一部の筋肉が過度に緊張して神経を圧迫することがあります。

加齢や運動不足による筋力低下

年齢を重ねて筋力が落ちてくると、仙骨神経痛のリスクも高まります。特に影響が大きいのが、腰回りやお尻、お腹の筋肉など体幹を支える筋肉の衰えです。これらの筋肉が弱くなると、背骨や骨盤を正しい位置に保てなくなり、神経への負担が増えてしまいます適度な運動習慣を維持し、筋力と柔軟性を保つことが、仙骨神経痛の予防には欠かせません。

妊娠・出産による影響

妊娠中は赤ちゃんの成長とともにお腹が大きくなり、自然と腰を反らせる姿勢になり腰への負担が増加します。さらに、出産に向けて骨盤を柔軟にするために分泌されるホルモンの影響で、骨盤まわりの靭帯が緩むと周囲の神経を刺激してしまうことがあります。

そして出産時。赤ちゃんが産道を通るために骨盤が大きく開きますが、その際に仙骨神経が圧迫されたり引き伸ばされたりすることがあります。また、出産後も注意が必要です。骨盤の歪みがそのまま残ってしまうケースや、生まれたばかりの赤ちゃんを何度も抱っこしたり、授乳で前かがみの姿勢を続けることで、症状が長引くこともあります。産後は無理をせず、適切な骨盤ケアと段階的な運動で体を整えていくことが大切です。

スポーツ・事故など外傷による神経損傷

予期せぬ怪我や事故が、仙骨神経痛のきっかけになることもあります。

特にラグビーやサッカーなどのコンタクトスポーツ、あるいは激しい動きを伴う運動では、腰や骨盤に直接衝撃が加わることがあります。その瞬間に神経が傷つき、骨や筋肉が損傷して神経を圧迫してしまうことも少なくありません。また、転倒や高い場所からの転落で尻もちをついた際も、仙骨周辺に強い衝撃が加わり、神経にダメージを与える可能性があります。

交通事故も要注意です。衝突時の強い衝撃で腰椎や骨盤が損傷し、それが原因で仙骨神経痛を発症するケースもあります。外傷による神経痛で気をつけたいのは、タイミングです。怪我の直後に痛みが出る場合もあれば、数日から数週間経ってからじわじわと症状が現れることもあります。そのため、事故や怪我の後は「大したことない」と思っても、しばらくは体の変化に注意を払うことが大切です。

過剰なストレス・筋膜のこわばり

「仙骨神経痛は腰や骨盤の問題」と思われがちですが、実は心と体は深くつながっています。過度なストレスがかかると自律神経の働きが乱れ、筋肉が硬直。腰やお尻の筋肉が慢性的に緊張し、神経を圧迫します。さらにストレスは血流も悪くするため、仙骨周辺の症状が悪化しやすくなります。

加えて注意したいのが「筋膜」です。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、筋膜とは筋肉を包んでいる薄い膜のこと。筋膜は、デスクワークなどで同じ姿勢が長時間続いたり、水分が不足したり、栄養バランスが偏ったりすると、硬くこわばって癒着を起こします。筋膜がこわばると筋肉の動きが制限され、神経を圧迫して症状が悪化することがあるため注意が必要です。

仙骨神経痛を放置するとどうなる?

放置すると痛みやしびれが慢性化・悪化し、日常生活に支障をきたします。長期間放置すると神経損傷が不可逆的になり、回復が難しくなることも珍しくありません。早期なら保存的なアプローチで改善できますが、放置すると手術が必要になる場合があります。特に激しい痛み、排泄障害、両足の麻痺、会陰部のしびれがある場合は緊急に医療機関へご相談ください。症状があれば早めに整形外科や神経内科で診てもらいましょう。

自宅でできる仙骨神経痛のセルフケア

仙骨神経痛の症状を和らげるためには、日常生活でのセルフケアが重要です。ここでは、自宅で実践できる効果的な方法を紹介します。

骨盤まわりのストレッチを習慣化する

骨盤周辺の筋肉が硬くなると、仙骨神経を圧迫して痛みが悪化するため、お尻や太もも裏のストレッチを1日10分程度行うと筋肉の柔軟性が高まり神経への負担が軽減されます。特に朝起きた時と就寝前に行うと効果的です。ただし、痛みが強い時は無理をせず、気持ちいいと感じる程度の強度で行いましょう。

生活習慣を見直して症状をやわらげる

長時間同じ姿勢でいることは症状を悪化させる原因になります。デスクワークの場合は1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かしましょう。また、適度な運動やウォーキングで血行を促進することも大切です。体を冷やさないよう温めることや、十分な睡眠をとることも症状の軽減につながります。

正しい姿勢を保ち痛みを予防する

猫背や反り腰などの悪い姿勢は骨盤の歪みを招き、仙骨神経に負担をかけます。座る時は骨盤を立てて背筋を伸ばし、立つ時は左右均等に体重をかけるよう意識しましょう。寝る時は横向きで膝の間にクッションを挟むと腰への負担が減ります。日頃から正しい姿勢を心がけることで、痛みの予防と症状の改善が期待できます。

広島周辺で仙骨神経痛にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

広島周辺にお住まいの方で、仙骨神経痛にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。

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サイト監修者

東京大学 医学部 卒業
美容内科医/美容皮膚科医/AGA外来医/整形外科医

お一人でも多くの方が実績になるよう、真心を込めた対応を心がけております。また、処方後のアフターケアにも細やかに対応いたします。是非お気軽にご相談ください。

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